父方の家系は食に関する仕事についてきた家系。
根津の麩問屋、祖父が保証人になって何も
家もとられてすっからかんになったり、その後
朝鮮の人の面倒をみて助けてもらったり、
住んでいた家の前の大きな会社の工場で
食事を世話したり、食材を調達する縁で、
全国を歩き回っていたそうだ。
その後新橋(そうぼくが生まれた所)で飲み屋
をやってたり、お金を貸してあげた知り合いが
支払えないからと家を代わりにくれたり、人と
人のつながりでおきた縁がどんなにたくさんの
ドラマを生んできたか。
祖父は保証人をした苦い経験から、不動産
を所有したりすることもなく、その後人の道を
といたり、人に施したりして、徳のある人だったようだ。
そう彼の名前には徳という字が入っている。
都内のいくつかの場所を転々としていたが、その場所
その場所で、また出会いがあった。
父が「本当に人の縁が不思議な流れをつくったもんだ」
といった。
ぼくは人が出会うことが好きだった。
いつかそれを封印していた。
世界不思議発見でやっていた、サマルカンド。
中央アジアのこの都市は、初めてその名前を
聞いたときからやけに惹かれていた。
そして前世退行でもいった。
異なった文化が交流する場所でうまれる出会い。
それはとてもわくわくとすることであることを
思い出した。
封印を解いて、出会いによる新たな価値を
作りたい。
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