朝、地震で目が覚めた。
5時前だった。
テレビをつけると、フェルメールのことをやっていた。
ラピスラズリの青を使ってそれはそれは美しい絵を描いたのだ。
雨が上がり、本当に清らかな空気になった。
暑くもなく、寒くもなく、太陽の光が輝いてふりそそいだ、
静かな日。
父と車に乗っていた。
いままでいつも通りすぎていたところだが、
気が付かないでいたたくさんのものに気が付いた。
そしてこんなことにも。
父は皆が気付く場所を「店」という形でくれていたのだ。
人が集い、それが交流して、そして対話ができる、
そんなところを。
こうあるべ、こうなるべき、期待されているこういう状態、
強制的な思考、そんなことが自分を抑え、日々のなかで
時折胃のあたりを心地よくしていないことだったと気付いた。
夜シルクロードアンサンブルのことをやっていた。
異なった文化を融合させること。
興奮した。
そういうことが好きだと思い出し、そして
そうすることがまもなく始まる予感がする。
朝、夕、夜の空。
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